暮らしに余白をつくる

5月29日、関西地方に早くも梅雨入りが宣言された日の午後。今月は一度もブログを更新できてないことに少し焦燥感を募らせながら、雨の中を少し歩いてきました。雨の日は嫌いではありません。お気に入りのパステルブルーの傘をさして歩いていると、ヤマボウシの白い花や山吹色のキンロバイ、そして6月の主役アジサイも少しずつ咲き始めている！シトシト雨ですれ違う人もなく、ひとり歩いているうちに不思議なほど心が軽くなっていくのがわかりました。

普段のウェブサイト・ホコトは「大切な時間を応援する」ことをテーマにお届けしています。本、コーヒー、音楽、カフェめぐり、ちょっとした旅、ガーデニング、押し活など、暮らしのことを中心に月２〜３本のペースで綴ってきましたが、ただなんとなく立ち止まっている今の状態をそのまま伝えるのもいいのではと頭を切り替えることにしました。無理して元気に書くよりも、ありのままをお伝えする方が共感していただけるのかもしれない。ちょっぴりスランプ気味のわたしを見て、あまり焦らずにのんびりマイペースでされてはどうですか、と友人からも温かいアドバイスをもらい今ようやくパソコンに向かっています。

そんな気持ちにぴったり寄り添うテーマが「暮らしに余白を作ること」
たとえばスケジュールに余白があると、みなさんはどうしますか？もちろんお出かけの予定を入れるのもいいですし、じぶんの趣味の時間に充てるのもいいですよね。わたしはもともとスケジュールをびっしり入れることは苦手で、手帳が予定で黒くなっていくと少し息苦しく感じてしまいます。若い頃からその傾向はありましたが、それが年齢と共に顕著になってきた感じ。もちろん予定のない日に何もしない訳ではなく、家事をしながら家の中を整えて、ゆっくりお茶をする。ベランダの草花がしおれていると気が気でないし、家の中が散らかっていても落ち着きません。ちょうど4月と5月は断捨離も進めていたので、余計にそういう気分が強かったのかもしれません。

スケジュールに余白ができたら、今度は具体的に家の中にも余白を作っていきました。押し入れや納戸はスペースぎっしりにモノを詰め込んでいましたが、できるだけ減らして風通しをよくする。そして壁一面にかかっていたカレンダーやポスター、写真額などを思い切って取り払い、各部屋に気に入ったものをひとつだけ飾ることにしてみました。リビングの壁には、IKEAで一目惚れした小麦の造花ブーケ。これに白いリボンをつけて壁に吊るしてみたところ、パンや焼き菓子大好きなわたしにぴったりの飾りとなり、とても気に入っています。

月に何日かレッスンルームとして使用しているピアノ部屋も、以前は音楽関連の小物や置物を飾ってたいへん情報量の多い空間でしたが、装飾を少なくして亡き父にもらった年代物のSEIKO EMBLEMの掛け時計のみに。そして余白のできた壁に間接照明を当ててみたところ、うんいい感じ。これなら落ち着いて、楽譜を読んだり音楽を聴いたりすることができそうです。

家の中の断捨離が進んでいる最大の要因は、昨年夏から仲間入りしたキジトラるいの存在も大きいです。1才を迎えた彼女のパワーはなかなかのもので、1日に何度か家の中でひとり大運動会をして、あとはパタっと寝ています。食べることも大好きで体重は5キロ近く。手足が長くて大柄で、最初は男の子に間違えられたぐらいなので、床を走ったりヨジ登るスピードはなかなかのもの。できるだけるいが家の中を走り回れるように（もちろんご近所迷惑にならない程度に・・・）家具も減らして掃除をしやすくしています。植物が大好きでベランダにはたくさんの葉物を育てているのですが、家の中は安全を考慮してもっぱらフェイクグリーン（人工観葉植物）中心。IKEAのフェイクグリーンは自然光や照明を当てるとリアリティーが増して姿もよく、品質も丈夫でおすすめです。

植物と言えば、鳥と植物が描かれたランプが影絵みたいで最近のお気に入りです。こちらもIKEAの子ども部屋におすすめコーナーで見つけたのですが、LEDなので長時間灯していても光熱費が気にならず重宝しています。シンプリスト、ミニマリストにはまだまだほど遠いけれど、モノが少ない暮らしは気持ちいい。余白を作ることで新しい風が入ってきて、良いアイデアや言葉が浮かぶといいなと思います。明日も穏やかな一日でありますように。おやすみなさい。
[マネージャーhana 記]

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