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(銀座1丁目「紺屋ビル」1F)
最寄はJR有楽町駅
東京駅八重洲口からも徒歩10分以内
東京・銀座1丁目にある『セントル ザ・ベーカリー』
パン好き、特に食パン好きには聖地と呼ぶにふさわしい、日本を代表する食パン専門店のひとつです。クオリティにこだわった小麦粉を使い、店舗内の工場で丁寧に焼き上げた商品を直接買えるだけでなく、併設のカフェ・レストランで味わうこともできます。先日、コロナ禍を経てひさしぶりに訪問が叶い、モーニングをいただいて食パン2本を持ち帰りました。お店にもパンにも改めて感動したことを、ここに記録として書き留めたいと思います。
文と写真:hana
元「本のあるカフェホコト」トースト担当マネージャー。現在は「ウェブサイトHoCoTo」の運営をしながらブログを書く。実家が製粉業を営んでいたこともあり、パンには特別な思い入れがある。
あんバタートーストラバー。パンシェルジェ2級。
お店の歴史
「本当に美味しい食パンの専門店をつくりたい」という思いのもと、東京・銀座1丁目にオープンした食パン専門店『セントル ザ・ベーカリー』。それより前の2003年に登場した『VIRON 渋谷店』と同じ会社(ル・スティル)が運営されています。フランスVIRON社の「レトロドール」というフランスパン専用小麦粉を使ったバゲットで、新しい分野を開拓。お店もパリのブーランジェリーを再現することにこだわり、当時は珍しかった対面販売というスタイルを取り入れて話題を呼びました。2005年には『VIRON 丸の内店』をオープン。そして2013年6月に誕生したのが、食パン専門店『セントル ザ・ベーカリー』という訳です(その後、青山店もオープンしています)。
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『CENTRE THE BAKERYの食パンとサンドイッチ』
牛尾則明/著(マイナビ出版)
いずれも牛尾シェフ直伝の
家庭用レシピが紹介されている
まずはカフェ・レストランでモーニングを
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右には THE BAKERY の文字
そして中央に大きく CENTRE
ロゴも含めて威厳がありかっこいいデザイン
訪問したのは2023年4月中旬。まだ新型コロナが5類に移行する前で、観光客もまばらな平日の朝9時すぎの東京・銀座1丁目。前日に東京で所用があり一泊、そして翌朝早くに行動をスタートしたのでちょうどモーニングタイムに間に合いました。5年前に訪れた時は午後だったため、事前に席を予約してカフェでフレンチトーストをいただいたのですが(こちらも絶品!)今回はモーニングメニューの中からチョイスしました(モーニングは午前9〜10時半。予約不可。営業時間やメニューは状況により変わりますので公式インスタグラムからご確認ください)→ https://instagram.com/centre_the_bakery?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
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木目の床にスタイリッシュな椅子
そして至るところにトースターが配置
モーニングセットを頼むと
好きなトースターを選ばせてもらえる
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こちらの棚にもトースターが並ぶ
見たところすべてポップアップ型
ワクワクしながらパンの到着を待つ
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厨房でパン職人さん達が
きびきび働く様子が垣間見える
(パン屋好きの萌えポイント)
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「モーニングセット」 1100円(税込)
※2023.4月時点の価格
今回わたしが選んだトースターは
ラッセルホブス Russell Hobbs
Classic Toaster
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角食パン(国産小麦の角食パン)
プルマン(北米産小麦の角食パン)
2種類の食パンセット
+3種類のジャムとバター
(バターのみの選択肢もあり)
半熟卵とドリンク付き
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湯種・液種製法で作った食パン
焼かずにそのままがおすすめということで
半分はそのまましっとり・もっちりを楽しみ
残り半分は軽くトーストしていただく
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※プルマンとは北米における角食パンの呼び方
焼いても生でもおすすめとのことで
しっかりトーストした上に
バターを乗せて王道の食べ方で
モーニングメニューは、A.フレンチトースト、B.エッグベネディクト、C.黒毛和牛ビーフシチュー、D.モーニングセット(食パン2種+半熟卵) E.チーズトーストの5種類で、各メニュードリンク付き。トーストとコーヒーを楽しみながら周りをキョロキョロすると、トースターを借りてじぶんで焼くのを楽しむ D.モーニングセットをチョイスされている方が多かったようです。居心地のいい空間でゆっくりしたい気持ちはありましたが、外には通常のカフェオープンを待つ列がすでに長くできていたので、席を立って支払いを済ませました。
ちなみに11時からのカフェ・レストラン営業はお席の予約もできます。フレンチトーストも美味しそうだし、3種類の食パン食べ比べも楽しそう。サンドイッチはテイクアウトにも対応していて、オムレツサンドイッチやポテトサラダサンドイッチなど種類も豊富。いろいろ目移りしますが、さあ、次は食パンを買って帰ることにしましょう。
お持ち帰りした食パンを、自宅で楽しむ
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1本ずつサイズぴったりの紙バッグに入れてくれる
焼きたてなので紙袋に包み
保存用のビニール袋は別添え
セントル ザ ベーカリーのパン購入に際しては、予約はできません。3種類の食パンすべて1本2斤サイズのみで、1人6本まで。支払いは現金のみ。お店の前に並んで買いますが、案内係が必ず前に出ていて丁寧に希望のパンや本数を聞きながら誘導してくださるので安心です。この日はたまたまほとんど並ばず買えました。以前、夕方に伺った際はかなり並びましたが、列を作るためのスペースもきちんと確保されていて穏やかな気持ちで待つことができたことを記憶しています。
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今回は新幹線で神戸まで運ぶことを考えて、3種類すべて買いたいところを我慢して北米産小麦の角食パン「プルマン」と山型食パン「イギリスパン」の2本をセレクト。販売エリアのガラス越しにもパン職人さんの働く姿が見え、手前に積んである小麦粉袋の山にまたまた心躍りました(パン屋さんで必ずチェックしてしまう、小麦粉ラバーの性です)。店員さんの笑顔に見送られ、紙袋2つを手に持ち、リュックを背負って東京駅までウォーキング。少し歩くとすぐに高層ビル群が見えてきて、約10分で八重洲口に到着、無事のぞみ号に乗って家に到着。すぐにパンを袋から出して保存作業に入ります。
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ノウハウを丁寧にイラスト付きで解説
①当日、翌日の分は常温でそのまま
(ビニール袋に入れて口を留める)
②それ以降の分はすぐにスライスして
1枚ずつラップして保存袋に入れて冷凍庫へ
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きちんとセットすることで
パンを崩さず運べるようにと
そんな配慮が感じられる
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※2023年4月時点の価格
すぐ食べる分以外はスライスして冷凍
パンを買う前に冷凍庫のスペースを
確保しておくことも必須条件
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36時間低温発酵させて作った山形の食パン
薄めにスライスしてカリッと焼き
おいしいバターをつけて
シンプルにいただくのが一番おすすめ
カリカリ・サクサクの食感
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※2023年4月時点の価格
アメリカ・カナダ産小麦を使用
湯種・液種製法で作った角食パン
ちなみに「プルマン」とは
北米における角食パンの呼び名
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こちらの方がトーストには向いていて
さっくり・もっちりの両方が楽しめる
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カルピスバターを乗せて
さっくりトーストしていただく
小麦の旨味が口の中に広がる幸せ
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トーストのコツはこちら参照▼
あんバタートーストレシピ(本のあるカフェホコトver.)
歯ごたえがよく、しかも中はもっちりで
ひと口ずつ噛みしめていただく
『セントル ザ・ベーカリー』は2018年にパリのマレ地区に『Carre Pain de Mie』という名前で進出を果たし、日本と同じくパン屋とカフェレストラン併設で展開されているようです。北海道産小麦の「しっとり」と、フランス産小麦の「さっくり」があるのだとか!イートインでは日本と同じくフレンチトーストが評判で、テイクアウトにも対応。日本のもちもち食パンとサンドイッチがフランスのお客さまにも親しまれている様子を知り、いつか訪ねてみたいという楽しみが増えました。パリ支店のInstagramアカウントはこちらをご参照ください。→ https://instagram.com/carrepaindemieparis?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
以上、大好きな『セントル・ザ・ベーカリー』の魅力を少しでもお伝えできていればうれしいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(情報は2023年4月時点のものですので、ご訪問の際は最新の情報をご確認ください)
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