いきなりお弁当の写真ではじまりました。こんにちは、ホコトのマネージャーです。
『本のあるカフェホコト』では厨房を取り仕切っていたマスターですが、実はお料理はほぼ初心者で飲食店で働いた経験もありませんでした。そんなマスターがお客さまに喜んでいただけるスパイスカレーやチーズケーキをどのようにして作れるようになったのか。それはひとえに料理本のおかげなのです。図書館で働いていた経験を活かし、毎日のように刊行される料理本の中から自分に合ったものを選び取り、そこに記載されたことを信じて丁寧に実践していく。その姿を身近で眺めながら主に試食係の私は心の中で感嘆の声をあげずにはいられませんでした。実践するマスターもすごいけれど、何より本の力はすごい!加えて今は動画も手軽に見ることができるので、その気さえあればプロのレシピと手さばきを家庭で学べるというなんと恵まれた時代でしょう。
カフェを終了してから次の仕事に就くまでの期間、時間に余裕のあったマスターは嬉々として主夫業に専念しておりました。今は勤めに出ているので回数は減りましたが、やはり料理はよい気分転換になるようで、夜キッチンで一品作り、翌朝炊いたご飯と一緒にお弁当に詰めて持っていきます(私はサポートのみ)。手の込んだお料理ではなく、季節の食材を生かしたシンプルで素朴な家庭料理。一汁一菜の理念を唱える土井善晴先生の存在がマスターの根底にあります。料理に目覚めたのも土井先生の本に出会ったのがきっかけとのこと。家には先生の本がたくさんありますが、いちばんよく使うのは『名もないおかずの手帖』です。
たまのおもてなしやお肉をしっかり食べたい時には三國シェフのテキストが役立ちました。カフェでチーズケーキを焼いていたオーブンを有効活用しようということで、ローストポークに挑戦。肩ロースのブロック肉に塩コショウをまぶしてフライパンで表面を焼いてから、季節の野菜やベランダ菜園のローズマリーと一緒に天板に並べてオリーブオイルを回しかけ、オーブンで焼くこと30分。家中がいい匂いに包まれます。15分ほど休ませてできあがり。見た目は豪快なキャンプ料理のよう。素材の旨味がしっかり閉じ込められていて本当に美味しい!マスタードや柚子胡椒などを添えて、ターメリックライスといただきました。バゲットや赤ワインと合わせるのも良いですね。
そんなマスターが現在もっとも推しているのが、YouTube『ファビオ飯』でもお馴染みのファビオシェフ。16歳からイタリアに留学、20歳からはドイツ、イタリアで6年間修業。日本帰国後はYouTubeチャンネルやメディアで活躍されているのでご存じの方も多いと思います。もともとパスタと蕎麦が大好きなマスター。休日のお昼はシンプルなパスタを作って食べるのが楽しみのひとつ。ファビオさんの料理動画は解説が丁寧で、穏やかな語り口が心地いいのです。最後はカウンターに座ってワインと共に試食するのですが、これが心底おいしそうに食べるので、観ている側もしあわせな気持ちになるそうです(マスター談)。
毎日の生活で、お料理して食べることは欠かせないことです。それをノルマとしてしんどく感じるか、楽しむかで生き方がずいぶん違うように思います。私は食べることは大好き、作るのはそこまで好きではないので外食やテイクアウトも有効に利用してきました。これからもプロの味も楽しみ続けたいと思いますが、その上でおうち時間が増えた今、家で料理することもマスターに習ってもっと前向きにやっていけたらなと。まずは自分にとっての師匠となる料理本を見つけるところから。
7月に迎え入れた保護猫るいちゃんが11月で6ヶ月になり、しばらく混乱していた日常も少しずつ落ち着きを取り戻しています。とっても可愛いけれど、どこにでも侵入してしまうのが困りもの。特にキッチンは危なくて集中できないので、苦肉の策で並べたIKEAのフェイクグリーンがいい感じに役立っています。料理する人間も草むらの中にいる気分(笑)
最後にホコトオンラインショップからのお知らせを少し。11月23日よりBricoLageさんの手仕事による「HoCoToノート」クリスマスバージョンを販売しています(←こちらの販売は終了しました)。持ち運びできる可愛い文庫本サイズ(透明カバー付)で全6種類。詳細はこちらのオンラインショップをご覧ください▶︎ https://shop.hocoto.jp/
これからもホコトを支えてくださるお客さまに喜んでいけるようアイデアを膨らませていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。12月も健やかにお過ごしください。[マネージャー記]