My favorite things 〜冬のお気に入り〜

バラをつたう雨だれや
子猫のひげ
ピカピカの銅のやかんや
あったかい羊毛の手袋
紐で結ばれた茶色い小包
それがわたしのお気に入り

ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の中で歌われる「 My Favorite Things 」の冒頭部分。作詞 オスカー・ハマースタイン2世、作曲 リチャード・ロジャースによるこの名曲は、嵐を怖がりマリアの部屋に集まってくる子どもたちに好きなものを連想させ、楽しい気分にかえていく魔法の一曲です。

12月は冬支度でワクワクする季節でもありますね。わたしもマリアのように好きなものを集めてみました。ほんの少しの時間、お付き合いください。

愛用の赤いストールと
IKEAのラウンド型ランプ

冬の好きなものとして真っ先に思い浮かぶのが、赤いタータンチェック柄のストール。数年前に一目惚れして買った NOLLEYS のもの。マフラーとしてショールとして使うのはもちろんですが、いちばん好きなのはハンガーに掛けて眺めている時です。そう、暖炉の火を眺めるように。目にあたたかいってこういうことなのかも。

赤いサンタのスノードームは
ホコトの宣伝部長として活躍

次にスノードーム。好きな方も多いのではないでしょうか。少しずつ買い集めて家の中に6〜7個あります。季節問わず置いていますがやはり冬になるとスポットが当たるアイテム。ドームの中に降る雪はどうしてこうも人の心を捉えるのでしょう。そしてクリスマスソングのCDもコレクションのひとつ。先日、TUKUTTENを運営する友人が「一年中クリスマスソングを聴いててもいいぐらいに好き」とつぶやくのを耳にして、あぁわたし以外ににもそんな人がいるんだ!とうれしくなりました。語り出したらキリがないのですが、毎年かならず大切に聴くのはナット・キング・コールが暖炉の前で微笑むジャケット『Christmas Album』でしょうか。小野リサのクリスマス2作品『Boas Festas』『Boas Festas2』も必聴アルバム。昨今はこれらがSpotifyなどストリーミングサービスで手軽に楽しめますが、お気に入りのCDはこれからも大切に保管しておくつもりです。

来年のダイアリーやカレンダーを買い揃えるのもこの時期の楽しみのひとつですね。10月頃から文具売り場に各社の手帳が並んでいましたが、もうお気に入りを見つけられましたか?2022年は少し冒険してカラフルな「BANANA DIARY」(吉本ばなな監修)を使いましたが、今年は以前使っていたPAGEMのシンプルな手帳に戻りました。こだわりとしてはマンスリーが日曜はじまりであること。そしてB6サイズのビニールカバー付き(あれこれ挟むので)。カレンダーは各部屋に飾る習慣があるのでいつも4〜5種類そろえます。市販のものとしては Fujico Hashimoto 植物水彩画シリーズを入手。ORBISの会員特典カレンダーも毎年必ず手に入れています。あと、アーティスト・オカムラノリコさんの2023カレンダーが明日にでも届くと思うので、楽しみに待っているところ。

左・HoCoToノート
中央・2023ダイアリー
右・植物画カレンダー

新しいダイアリーを開きながらコーヒーを淹れて楽しむのも大切な時間。最近コーヒーのお取り寄せで感動したのが、新潟県の自家焙煎コーヒー専門店『VIDA COFFEE ROASTERS 』さん。VIDAとはスペイン語で”人生”のこと。コーヒーのある人生をテーマに、厳選した生豆を丹精込めて焙煎したコーヒー豆。華やかなフレーバーと後味にまろやかな甘さが広がる【中煎り】エチオピア イルガチェフェ ゲデブG1を注文しましたが、封を開けた時から飲み終わった後まで一貫して端正な佇まいを感じました。2022年8月に生まれたばかりの若いお店で、オンライン販売されています。ご興味のある方はこちらをどうぞ。https://vidacoffee.studio.site/home

コーヒーカップは
ロールストランド社のアニカ
カフェでも多くの方に使っていただいた

コーヒーを飲みながらベランダに目を移せば、そこには冬でも健気に咲いてくれるガーデンシクラメンや黄&紫のビオラ。そして常緑のトネリコ、オリーブ、ユーカリなどは冬枯れの時期に潤いをもたらしてくれる大切な存在です。年が明けたら春を迎える準備を少しずつ進めて、もっとベランダガーデニングに費やす時間を増やしたいと思っています(ローズマリー、バジル、パセリ、フェンネルなどハーブ菜園が充実するといいなぁ)。

西向きのベランダなので
育つ種類は限られるけれど
植物はとても大切な存在

そしてそして、ついに手に入れた今冬の最愛アイテムは、こたつです!もともとこたつには特別な思いがあり、今は亡き祖父母祖宅の居間にデーンとあった掘り炬燵がわたしの冬の原風景かもしれません。育った家にはこたつがなく、小学生の頃にサンタさんへのお手紙に「こたつをください」と書いたところ、ひとり用の可愛いミニこたつがベッドの足元に置いてありました。それに足を突っ込んでミカンとおせんべいを置き、鼻高々で紅白歌合戦を観たことをよく覚えています。その後もこたつにはあまり縁のない生活でしたが、このたび保護猫るいを家族に招きいれたことからリビングのレイアウト変更を余儀なくされ、カフェ閉店当時に思い描いていた「ホコト移築計画」はわずか3ヶ月の命に終わりました。ネコとの暮らしはご存知の通り、楽しいですがまったくしつけが効きません。心の赴くままに好きな場所をじぶんで決めてねぐらにしていくのです。そんな訳でリビングはプレイルームと位置付けて、切り株のような丸いこたつを中央に置くことにしました。そしてるいは姿が見えないなと思ったら、だいたいはこたつの中で眠っています(つまり、気に入ったのね)。

丸いこたつとキャットタワー
そして中央にこの部屋の主

キャンドルも気持ちを落ち着けるのに欠かせないアイテムですね。今年はBricoLageさんおすすめの MARKS&WEB クリスマス限定ハーバルキャンドルを購入してリラックスタイムに灯しています。モミとアオモジの清々しい香りが漂い、これはぜったいに来年も買おうと思うほどのお気に入りとなりました。暮らしの中で小さなお気に入りが増えるのはうれしいことです。BricoLageさんのコラム「くつろぎ時間ー冬ー」はこちらをご覧ください。https://hocoto.jp/gallery/bricolage-vol-1-winter/

キャンドルを灯すと
優しい気持ちになっていく
SUGAR TIMEさんの
手編みコースターも目にあたたかい

今年も残すところあとわずかとなりました。いつもホコトを応援いただいた皆さまには心よりお礼申し上げます。ひとえに年末年始といっても人それぞれで、仕事納めの人もいれば、お商売をしている場合はかき入れどきの最も忙しい時期。ご旅行や帰省の楽しい途上の場合もあれば、家族を迎える準備で大忙しの人もいらっしゃいますね。また、受験生を抱えてそれどころではないご家庭もあるでしょうし、世間の賑やかさになんとも言えず心もとない寂しさを抱える時期でもあります。
2023年もホコトはおひとりおひとりの ”大切な時間” に寄り添えるような記事や商品をお届けしていきたいと思います。どうぞ穏やかに良いお年をお迎えください。
[ マネージャー記 ]

※オンラインショップでは、おたのしみBOXなどの初売りを1月3日からスタートしています。店主セレクトの本とハンドメイド雑貨の組み合わせがいろいろ登場♪どうぞ下記リンクからご覧になってください。


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