あおいろ珈琲と京都・一乗寺さんぽ

※あおいろ珈琲さんは2023年6月いっぱいで店舗営業を終了し、スイーツ作り修業のための長期休業に入られました。詳細はホームページをご覧ください→ https://aoirocoffee.shopinfo.jp/

10月のはじめ、少し雲の広がる平日に神戸から京都・一乗寺への半日旅。
JR芦屋駅で本日の旅のパートナー・BricoLageさんと合流して新快速に乗ると、約45分で京都駅に到着。現在の京都駅は1997年に建て替えられ、駅舎としては4代目となります。「京都は歴史への門である」をコンセプトに、平安京の都市の特徴である「碁盤の目」と「門」をデザインに取り入れた大胆な設計。

京都の玄関口はモダンで
いつ来ても惚れ惚れする

今回の目的は一乗寺にある『あおいろ珈琲』さんへ伺うこと。
「静かに、ゆっくり過ごす」をコンセプトに自家焙煎の珈琲とスイーツでもてなす個人店主さんのお店。インスタグラムで同じハッシュタグ #静かなカフェ #おひとりさまカフェ を使っていたことでお互いの存在を知り、数年前に『あおいろ珈琲』さんの方から『本のあるカフェホコト』に訪ねてきてくれたのが交流のきっかけです。おしゃべりのできない静かなカフェとはどうあるべきか、その在り方について話したことも印象深く、いつか一乗寺のお店へ行きたいと願っていたのが今回ようやく実現した形。

京都らしい街並みを
バスの車窓から
京都市営バスの車内
新撰組も同乗している

京都駅からは市営バス・206号に乗ってゆるゆると町中を走ります。経由するバス停が23駅もあるのですが、三十三間堂から祇園、知恩院、熊野神社、京大と名所を巡るので飽きることはありません。途中、新撰組の装束のかっこいい男子高校生4人組がバスに乗り込んできて目を丸くするも、修学旅行の観光途中だとわかり納得。着物レンタルのサービスは知っていたけれど、今はバリエーションが広がっているのですね、楽しそう。約40分揺られてバス停「高野」で下車。Googleマップで確認しながら歩くこと7分、見えてきました青い扉!

個性豊かなお店が並ぶ通り
目の前には叡山電鉄が走る

『あおいろ珈琲』
この扉の向こうには本当に静かな時間を過ごしたい人のため、店主さんが心を砕いたたくさんの工夫がぎっしりと詰まっています。凛とした外観からもその心意気が伝わってきて、心地よい緊張感とともに憧れの青い扉を開きました。するとカウンター奥から店主さんの穏やかな「いらっしゃいませ」の声。


あおいろ珈琲の外観
青と白と黒
https://aoirocoffee.shopinfo.jp/

空間は1階と2階に分かれていて、過ごし方のルールもそれぞれに提示されています。基本的に「会話禁止」、3名以上や時間に余裕のない人もご遠慮いただきたいとのこと。詳しくはホームページをご確認いただければと思いますが、これらはすべて「静かな時間」を「ゆっくり」過ごすために熟考された結果です。少々細かいと感じる方もおられるかもしれませんが、理想の空間を保つに為にある程度のルールは必要なこと(そこは元同業者として納得です)。店内の写真撮影も「席に座ったまま」1組につき2枚までとなっていますが、その時は他にお客様がおられなかったので店主さんに許可を得て、2階の空間を一枚撮影させてもらいました。

落ち着いて過ごせる2階の空間

席について、まずはメニューをじっくり拝見。「おまかせスイーツセット」は好きなドリンクを2杯頼めて、しかも滞在時間を気にせず過ごせる(通常、特に混雑時は時間制限あり)とのことでこれに決定。お昼ごはんも食べたいのでナポリタンライスの少なめもオーダー。ほどなくしてアイスコーヒーとナポリタンライス(ネーミング通りのルックスと味◎)が登場。アイスコーヒーも豆の香りがしっかりと五感に届いて美味しい!
おまかせスイーツセットはホットコーヒーと共に。自家焙煎の珈琲はエチオピアの深煎をベースに中深煎豆を少しブレンドしたもの。スイーツは2層のNYチーズケーキ、ショコラテリーヌ、濃茶レモンクリームサンドの盛り合わせ。いずれも繊細で大切に味わいたいスイーツ。コーヒーとのマリアージュをじっくり堪能させていただきました。

おまかせスイーツセットと
深煎のホットコーヒー

店内は音楽もなく本当に静かな空間で、読書はもちろん手紙を書いたり編み物など、集中して行う場所に最適です(PC作業はタイピングの音がそれなりに響くので配慮が必要)。私たちも読書や書き物をしながら2時間弱の静かな時間を過ごし、ステンドグラスから暖色の光が射し込む1階のカウンターで会計。来店時に頼んでおいたコーヒー豆を受け取り、店主さんと軽く挨拶を交わして外へ出るとすぐ隣に、趣のある古本屋さんがあるではありませんか。
『マヤルカ古書店』
ショップカードには「暮らしに寄り添う古本屋」の記載。ふむふむ、中に入ると本と一緒に民芸品やこだわりの小物が所狭しと並んでいて、まるで小さなワンダーランド。私は猫のきもちがわかるというマンガを一冊購入。BricoLageさんはガラスケースに並んでいた人魚の箸置きを2個チョイス(聞いたところによると実は3人の人魚がいたらしく、置いてきたあと1人がどうしても気になり帰宅後に電話でお取り置きをお願いしたそうです)。

マヤルカ古書店さんの
ショップカードと買った本
ぽっちゃり人魚さんの箸置き
あと1人も合流できたかな?

その後、てくてく歩いてほんの数分で『恵文社一乗寺店』に到着。以前伺った時は冬の雨中だったので外観を味わう心の余裕がなく、今回はじめて外からの眺めを味わいました。もう何も言わなくてもここには素敵な出会いが待っているとわかる、そんな佇まい。ビル中のテナントだとなかなか叶わない夢ですが、お店を持つなら路面店で来店者のみならず道ゆく人の心も和ませる外観を目指したい(本のあるカフェホコトもそういう願いを込めた外観造りをしたつもりです。夢は叶ったのかな。。)

恵文社一乗寺店
写真を撮らずにはいられない
地元パンのマスキングテープと
純喫茶看板ライトのガチャポンを
自分のお土産に

一乗寺は古書店も多く、本好きの人なら1日かけて過ごしても時間が足りないほどだと思います。恵文社では美しい店内のディスプレイを楽しみつつ、この日はすでに気持ちが満ち足りていたので小さな雑貨のみをお土産に。駅の近くで見るからにおいしそうなパン屋さんを発見して躊躇なく飛び込み、食パンとベーコンエピ、クリームチーズ入りのパンを購入。食パンは翌朝トーストすると、国産小麦の風味ともちもち食感で記憶に残るおいしさでした。まさに ”ぱんのちはれ” の気分♪

一乗寺駅前
『pan nochi hare』のパン
叡山電鉄の途中の駅ホーム

一両編成の叡山電鉄にコトコト揺られ、一乗寺から出町柳へ。鴨川沿いにBricoLageさんと座り、軽く仕事の打ち合わせ。内容はクリスマスバージョンのホコトノートについて。そして、アロマセラピストでもある彼女にホコトウェブサイト内でコラムを書いてもらう相談も。新しい季節を迎える準備として、大切にしている暮らしの中のあれこれを書いてもらう予定です。30分あまり話し込んでいると夕陽が射し込んできたので腰を上げ、帰路に着きました。今出川駅から地下鉄に乗り京都駅へ。行きと同じく新快速でびゅーーと(居眠りしながら)神戸方面へ。宿に泊まってゆっくりするのも楽しいけれど、このように身軽に行ける日帰り旅もいいものだね、と話しながらの帰り道でした。
[ 2022.10.21 ホコトマネージャー散歩⑤ ]

賀茂大橋から鴨川をのぞむ
大人も子供もこの「出町の飛び石」を
ぴょんぴょん飛びたくなる
今出川通りにはウロコ雲
京都御所もすぐ近く
またゆっくり来たい

【 ホコトウェブサイト】は
神戸にあった「本のあるカフェホコト」の理念を引きつぎ、店主が運営しています。
店主の日記、ギャラリー(カフェレシピや本紹介、写真や音楽)、喫茶室など。
https://hocoto.jp/

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