BricoLageのくつろぎ時間ー初夏 2023ー

こんにちは、BricoLageです。
新緑がまぶしい季節になりましたね。冬に葉を落とした木々も、あっという間にあざやかな緑の葉をたくさん茂らせています。太陽に向かってすくすくと成長していくすがたに、生命力を感じませんか?わたしは、植物からエネルギーをもらえる初夏が大好きです。

今年の初夏は、人生初の野菜づくりにチャレンジ。きっかけはラジオ番組で経済アナリストの森永卓郎さんがこれからの経済についての話のなかで、ご自身が「トカイナカ暮らし」と「自産自消」を実行され、「自産自消が一番の安全保障!」と熱く語られていたのを聴いて興味をもったことから。森永さんの新刊も読んだところ、トカイナカ暮らしや自産自消に共感し、「まずはできることから······」と、自宅のルーフバルコニーでプランター菜園をはじめることにしました。

アップルミントティーと
プランター菜園スタートBOOK

『NHK趣味の園芸 やさいの時間 深町貴子のプランター菜園スタートBOOK 野菜キャラクターで覚える33の野菜』(NHK出版)を参考書に、初心者でも失敗せずに育てられるラディッシュとコマツナのタネをまきました。この本とってもユニークで、野菜をキャラクター化してわかりやすく説明されているんです。ラディッシュは「色つきダイコンだけど、ミニダイコンとは育ち方が違うの。小さなプランターでも、どっさり収穫よ♡」、コマツナは「みんなで仲良く暮らすのが好き♡」と自己紹介されています。

とても小さな
ラディッシュのタネ

さて、プランターのタネたちはというと、一週間でかわいい双葉が開き、1回目の間引きを。本葉3~4枚になると、2回目の間引きをしました。せっかく生えてきた芽をつむのは心苦しいものの、生長させるためには必要なんですよね。小さなタネをまき、芽が出てきて、葉が1枚2枚と増え、毎日ワクワクしながら野菜の育つようすを見守り、初収穫をたのしみにしている今日この頃です。

タネまき後、2週間のラディッシュと
10日のコマツナ(写真奥)


偶然にも今読んでいる『兄貴』今江祥智/著(理論社)に、かあさんが畑で野菜をつくるという話が出てきます。この『兄貴』は『ぼんぼん』の続篇で、小松洋二郎と洋という兄弟が大阪大空襲のあと、母子3人で和歌山県へ疎開し、終戦を迎えるまでの短い期間を描いたもの。自分たちの食糧を自給自足するしかなく、「野菜とは市場で売っているもので、それをたとえ苗からでも育てつくるなんて、わたしは初めてやもん······」と畑仕事に悲観的だったかあさんが、毎日休まず畑に通い、野菜たちに「ちゃあんと大きィなっとくれやす······。」と、声をかけながら一生懸命育て、トマトやナス、キュウリなどたくさんの野菜が立派に育ちます。初心者のわたしもこの話のように、ラディッシュやコマツナを食卓でいただけるよう、話しかけながら愛情をたっぷり注いで育てたいと思います。

初夏から夏に向け、暑い日が多くなりましたね。これからの季節にぴったりのアロマのおはなしを······。
おすすめは、ペパーミント。メントール成分は、ガムやタバコ、歯磨き粉などにも使われ、スーッとさわやかで心身をクールダウンさせる香りは、体感温度を3~5度下げてくれるといわれているんですよ。アロマスプレーをシュッとひとふきすれば、スッキリリフレッシュ。デスクに置いたアロマストーンに精油を1滴垂らせば、頭がクリアに。扇風機のガードに、精油を1滴垂らしたティッシュペーパーをクリップで留め、扇風機をつければ、さわやかな風と香りでクールダウン。これからの梅雨の時期に、洗面所でぜひ試してみてくださいね。

アロマスプレーのつくりかたをご紹介します。
<準備するもの>
・遮光性スプレー容器(30ml用)
・無水エタノール(または、ウォッカ) 10ml
・精製水(または、ナチュラルミネラルウォーター) 20ml
・精油  10滴
 ペパーミント 3滴
 グレープフルーツ 5滴
 ベルガモット 2滴
 ※ペパーミントのみでもOK。その場合、5滴くらいで。

<つくりかた>
① 無水エタノールをスプレー容器に入れる
② ①に精油を加え、よく混ぜる
③ ②に精製水を加え、よく混ぜる
※冷暗所で保存し、1カ月以内に使うようにする

初夏におすすめの
アロマスプレーと
クロス型アロマストーン

そろそろ梅雨入りしそうな気配······と思っていたら、5月29日梅雨入りしました。5月の梅雨入りは10年ぶりだとか。みなさんは梅雨のくつろぎ時間、何をしますか? わたしは少し前に、『河合隼雄と子どもの目  <うさぎ穴>からの発信』(創元社)を読みました。このなかで、子どもの目線で書かれた児童文学作品が紹介されています。気になる作品がいろいろあったので、さっそく読みたい本のリストをつくり、『ぼんぼん』から読んでいるところ。わたしの梅雨のくつろぎ時間は、読書三昧になりそうです。

それでは、次回のコラムは秋にお届けする予定です。どうぞおたのしみに······。
[第3回・2023年初夏 ブリコラージュ記]

<プロフィール>
BricoLage(ブリコラージュ)
大阪生まれ。神戸在住。
15年間、ライフスタイルショップに勤務。
10年ほど前、からだの不調をきっかけに、アロマテラピーやメディカルハーブ、バッチフラワーエッセンスを学び、日々のくらしに取り入れている。
2016年より、BricoLageとして活動(アロマハンドトリートメントやポストカード・クリスマスカード制作)。
BricoLageの名前の由来は、フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースが著書「野生の思考」で提示した、Bricolage(ブリコラージュ)=「ありあわせの道具・材料を用いて自分の手でモノをつくる」から。


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