こんにちは、BricoLageです。
2月になりましたね。今回は、この時期 わたしのくつろぎ時間に欠かせないコトを2つご紹介したいと思います。
二十四節気のひとつ「立春」(今年は2月4日)は 春のはじまりといわれ、立春前の18日間を冬の土用といい、季節の変わり目で疲れが溜まりやすいといわれています。そこで、溜まった疲れをリセットするために 神戸市立森林植物園へ森林浴に行ってきました。
自宅から電車と無料送迎バスを利用して一時間弱で、都会の喧騒を忘れられる六甲山地の植物園に到着。年に数回訪れては、森林のなかでくつろぎ、日々の疲れやストレスをリセット、エネルギーチャージしています。
まぶしいくらいの緑で元気になれる新緑の季節がお気に入りですが、寒さに耐える凛とした冬の木々の季節もすき。ひんやりと澄んだ空気は身が引きしまり、鳥のさえずりを聞きながら しんとした森を独り占めできるこの時期の森林浴もおすすめです。
園内の森林浴について説明されたボードには、《森林浴(forest air bathing)という言葉ができたのは1982年頃で、森林の中でハイキングしたり、ゆっくりくつろぎながら心身を鍛えることのできる健康法のひとつ》と書かれていました。樹木が発散する香り成分「フィトンチッド」が、自律神経を安定させたり、免疫力を高める効果もあるといわれているので、森林のなかでくつろぎ 自然とつながることで、心やからだが整うんですね。
ここは世界の森の風景に出会える植物園。針葉樹や四季を彩る落葉樹の風景をたのしみながら、北アメリカやヨーロッパ・アジア・日本の森を巡ることでリラックス&リフレッシュできますよ。
さて、立春とはいえ、暖かくなるのはまだまだ先。この時期にもうひとつ欠かせないコトは、ハーブチンキづくり。
わたしはこの時期になると、免疫力を上げてくれるといわれているハーブ「エキナセア」を使い、ハーブチンキをつくります。からだが冷えて免疫力が下がっているかもと感じるとき、白湯やハーブティーなどに入れて飲んでいます。エキナセアやハーブチンキをご存じない方のために、ご紹介しますね。
エキナセア(ECHINACEA)は、北アメリカの先住民が最も大切にしたハーブ。伝染病や毒蛇に咬まれたときなどに使われていました。今ではドイツなどでエキナセアの科学的研究が進み、「免疫力を高めるハーブ」として広く知られるように。抗ウイルス・抗菌・抗炎症作用もあるため、風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも用いられています。
ハーブチンキは、ハーブをアルコールに浸けて有効成分を抽出したもので、チンキ剤・ティンクチャー(tincture)とも。アルコールに浸けることで、お湯では抽出されない水溶性と脂溶性両方の成分を取り出すことができ、長期保存(約1年)できるのもメリットです。
「つくってみたい!」と思われた方のために、つくりかたもご紹介します。
■ エキナセアチンキ
<準備するもの>
・フタ付き広口ガラスビン(200mlサイズ)
・エキナセア(ドライハーブ)10g
・ウォッカ(またはホワイトリカー)100ml
<つくりかた>
①煮沸消毒したビンにエキナセアを入れ、ウォッカを注ぎ、エキナセアが完全に浸かるようにする。
②フタをして冷暗所に置き、1日に1回ビンを振って混ぜながら、2週間浸け込む。
③茶こしでこし、遮光性保存ビンに入れ、冷暗所で保存する。
<つかいかた>
水やお湯・ハーブティーなど100mlに、チンキ数滴入れて飲みます。
からだが疲れているとき、免疫力が下がっているなと感じるとき、風邪やインフルエンザの予防におすすめです(キク科アレルギーや自己免疫疾患の方、お子さまはお控えください)。
立春を迎えたものの、もうしばらくつづく寒さ。春の訪れを心待ちにしながら、あたたかな空間で本を読んだり、ホットドリンクを飲んだり······。この時期のくつろぎ時間をたのしみたいですね。
さて、次回のコラムは初夏にお届けする予定です。どうぞおたのしみに······。
[第2回・2023年早春 ブリコラージュ記]
<プロフィール>
BricoLage(ブリコラージュ)
大阪生まれ。神戸在住。
15年間、ライフスタイルショップに勤務。
10年ほど前、からだの不調をきっかけに、アロマテラピーやメディカルハーブ、バッチフラワーエッセンスを学び、日々のくらしに取り入れている。
2016年より、BricoLageとして活動(アロマハンドトリートメントやポストカード・クリスマスカード制作)。
BricoLageの名前の由来は、フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースが著書「野生の思考」で提示した、Bricolage(ブリコラージュ)=「ありあわせの道具・材料を用いて自分の手でモノをつくる」から。