こんにちは、BricoLageです。
6月になりました。早いもので、2024年ももうすぐ折り返し地点ですね。
さくら色の季節がおわり、5月5日「立夏」からはじまる初夏の時期は、すっきりとした青い空、いきいきとした樹々や草花の緑がまぶしい、わたしの大好きな季節。
通勤電車から眺める六甲の山並みの新緑にさそわれて、神戸市立森林植物園へ。平日朝の人が少ない森林を散歩しながら、エネルギーチャージしてきました。
初夏の季節はいろいろイベントが開催されますが、どこかへ出かけられましたか?
わたしは、明石市立文化博物館で開催された「エルマーのぼうけん展」へ行ってきました。昨年東京で開催された展覧会が明石へ巡回すると知り、心待ちにしていたんです。
みなさんご存知かもしれませんが、『エルマーのぼうけん』ルース・S・ガネット/作、渡辺茂男/訳、ルース・C・ガネット/絵(福音館書店)は、どうぶつ島に捕われたりゅうの子を助けに行く、9歳の男の子エルマーの冒険物語。
次々に訪れるピンチを知恵と勇気で乗り越えていく、大人も夢中になれるストーリー。1948年から51年にかけて『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』の3冊がアメリカで出版され、現在も世界中で愛されています。
じつは、わたしがこの物語に出会ったのは大人になってから。「本のあるカフェ ホコト」の本棚に3冊並んだ背表紙が目に留まり、読んでみると大人でもハラハラ、ドキドキ、ワクワクする展開で、すっかり物語の世界に惹き込まれました。静かな店内で、コーヒーを飲みながら夢中で読んだあのときのこと、今ではたいせつな思い出です。
さて展覧会では、100点を超す貴重な原画などの制作資料を初公開。原画とともに、エルマーになった気分で物語の世界を体験できる展示もあり、ワニの背中をジャンプして川を渡ったり、嵐の中りゅうと海を越えたり······と、大人から子どもまでワクワクたのしめるものでした。
鉛筆で描かれた原画のモノクロの世界から一転して、洞窟の中に捕われた15匹のりゅうをエルマーが助ける場面をイメージした展示は、カラフルなりゅうたちが登場するにぎやかな世界。装置のボタンを押すと、15匹のりゅうに次々と光が当たり、そしてレコードプレーヤーが起動する仕掛けが。物語が刊行された1950年代のアメリカのアナログレコードをたのしむというコンセプトで、オーネット・コールマン「Free Jazz」が流れ、その音楽がまるでラッパや笛を鳴らして、りゅうたちが逃げ出す大さわぎのようにも聞こえました。
4月下旬の平日だったので人もまばら、原画などじっくり観賞できて大満足の一日。もう一度、3冊の物語を読み返したくなりました。
そして、この数日後、西洋占星術を研究されているKentools先生による、占星術のワークショップ「星のお茶会」へ。
わたしの生年月日・出生地・出生時間をもとに作成された 生まれたときの星の配置図で、太陽が何座の何度にあったかを確かめ、一年で1度ずつ進行していく「進行の太陽」を使って、ワークをしました。
自分の人生で何歳のときに区切り目がきて、どう変わったかなど過去の答え合わせをし、また未来では何年後に区切り目が訪れ、どう変わるかという人生の流れを、参加者それぞれの結果をシェアしつつ星読みをしたんですが、サビアンシンボル(12星座各30度ずつ360度の円形になっていて、1度ごとの意味を詩文のようなキーワードで表現したもの)からより詳しく知ることができました。最後に、9月22日秋分の日は次なる現実的変化のタイミングということで、「風の時代をどう生きるか」をホロスコープから読みとれる宇宙からのメッセージを、先生がリーディングしてくださいました。
今回参加した6人が、2つのテーブルに3人ずつ自由に座ったところ、まるで申し合わせたように、風の星座グループと地の星座グループに分かれていて、「無意識に同じグループの3人で集まっていたなんて······」とびっくり!「変化をつくる」風の星座、「変化を安定に変えていく」地の星座、それぞれのカラーがあっておもしろかったです。
6月5日は二十四節気のひとつ「芒種」。関西では梅雨入りの頃といわれています。
じめじめとした梅雨から暑い夏は、わたしの苦手な季節。すこしでも快適にすごすために愛用しているものが、季節限定で販売される「ベルガモット/ペパーミント」のソープや汗ふきシート。わたしの好きな精油が使われていて、クールダウン効果もあるので、夏を乗り切るための必須アイテム。みなさんも自分なりの暑さ対策で、夏を乗り切ってくださいね。
次回のコラムは、初秋にお届けする予定です。どうぞおたのしみに······。
[第7回・2024年初夏 ブリコラージュ 記]
<プロフィール>
BricoLage(ブリコラージュ)
大阪生まれ。神戸在住。
15年間、ライフスタイルショップに勤務。
10年ほど前、からだの不調をきっかけに、アロマテラピーやメディカルハーブ、バッチフラワーエッセンスを学び、日々のくらしに取り入れている。
2016年より、BricoLageとして活動(アロマハンドトリートメントやポストカード・クリスマスカード制作)。
BricoLageの名前の由来は、フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースが著書「野生の思考」で提示した、Bricolage(ブリコラージュ)=「ありあわせの道具・材料を用いて自分の手でモノをつくる」から。