STORY
ホコトの物語
■ これまでのこと
やわらかな光と音に包まれて、心ゆくまでお茶と読書を楽しめる場所を作りたい。こだわりの珈琲やトーストで、お客さまをひととき幸せにしたい。ただ本を飾るのではなく、温もりのある本棚を育て、お客さまに本との出会いを贈りたい。そんな想いを抱いて、神戸市東灘区に「本のあるカフェ ホコト」を開いたのが2018年5月のこと。店名の由来はホン(本)、コーヒー、トーストの頭文字をとって「ホコト」というシンプルなものでした。店内は小さな空間で、お喋りを楽しみたい方と、静かに読書や勉強をしたい方が共存するのは難しく、しばらく悩んだ末にお喋りは控えていただくことにしました。ホコトの主役はお客さま、お相手するのは棚にある数々の本。そして私たちはおひとりおひとりが心地よく過ごしていただけるように心を配るコーディネーター。お客さまの笑顔と共に交わす短い会話やノートへのメッセージなどに励まされる毎日でした。その後コロナ禍に見舞われ、2022年1月をもって閉店することをお客さまに告げた際に、いただいた言葉の数々。居心地がよかった。どこか懐かしい感じがした。心が休まった…。ここで過ごす時間を「大切な自分の時間」として静かに過ごしてくださったお客さまの気持ち。そして、友人の建築家とアート畑の施工者が仕立ててくれたこの空間の魅力。これらを何とか継承する方法はないものかと考えた結果が、次の新たな挑戦となります。
■ これからのこと
2022年2月、店舗が閉店したあとすぐに、店の空気や価値観を生かす場として立ち上げたのがこのウェブサイト「ホコト」です。
まずはじめにカフェ風景を再現した自宅から、暮らしの様々なトピックスを「店主の日記」として発信。また、お店で人気の高かったホコトカリー、自家製チーズケーキ、あんバタートーストなどのオリジナルレシピを「ギャラリー」にていつでも閲覧可能な状態にしました。店内設置のノートが果たしていたお客さまとの交流の場は「喫茶室」が引き継ぎ、交換日記のようなメールのやり取りが実現。そしてホコトメンバーズに登録していただいた方には、毎月1回メールマガジンを発行。読み物として、マスターがホコト時代をさまざまな視点で振り返る「ホコト随想記」もアーカイブとして「ギャラリー」に残しています。そしてオンラインショップでは、お店の本棚にあった本を中心にジャンルを問わず販売。トースト型ブックマーカーやロゴをあしらったノートなど、カフェ時代をしのぶグッズの販売も好評をいただきました。
そして2年が経過した2024年の夏。次のステージとして、テーマを「パンと喫茶」に絞ったウェブサイトへと舵を切ります。まずはオンラインショップを「パン&喫茶の本 専門ストア」としてリニューアル。ブログも今後は「パンと喫茶」にフォーカスして更新していきます。BricoLageさんによる優しい語りのような暮らしコラム「BricoLageのくつろぎ時間」は、今までと変わらず年4回のペースで更新予定。そして、ホコトメンバーズに向けたメールマガジンも隔月に1回のペースで引き続きお届けしていきます(登録制・無料)。
ホコトの実店舗はなくなりましたが、例えばイベント出店や他のお店とのコラボ企画、文筆やPRのお仕事など、WEBだからこそできることがまだまだたくさんあるはずです。これからもお客さまと新しい道を進んでいきたいと願っています。
ABOUT US
ホコトのふたり
マスター | 松野
大阪生まれ。宇宙や電子工作が好きな理科少年だったが、中学時代に読書に目覚め、高校時代に文学青年に変貌。将来は本に囲まれて仕事をしようと決める。大学時代にコーヒーに目覚め、下宿が喫茶店の様相を呈する。卒業後、地方公務員となり、おもに図書館司書として勤める。神楽坂のブックカフェで味わった豊かな時間が忘れられず、2018年より神戸に「本のあるカフェ ホコト」を開く。本、コーヒーのほか、クラシック音楽、クルマ、カレーをこよなく愛する。今もどこかの図書館で働いているとかいないとか。
マネージャー | hana
3歳から一貫してピアノとパンが好き。大学時代は軽音楽部でそれなりにジャズピアノを弾く。大手家電メーカーで広報宣伝の仕事も経験。長い時を経て「本のあるカフェホコト」のマネージャー。パンシェルジュ2級、ティーアドバイザーの資格あり。最後の晩餐に選ぶなら、ホコトのミルクティーとあんバタートースト。
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お仕事のご依頼やご要望などはこちらのフォームよりご連絡ください。マスター、マネージャーへのお手紙は喫茶室にてお待ちしております。